人類は如何に神々として滅びるか

『自己が無視されることを無視するという彼等の英雄主義』

最近読んだギリシア本いろいろ(3冊目、4冊目)

 

古代ギリシア人 (叢書・ウニベルシタス)

古代ギリシア人 (叢書・ウニベルシタス)

 

 3冊目はこれです。ウニベルタスっていうのは「宇宙」(などの)意味をもったラテン語だそうです。ふーん。そんなことよりせっかくリンク貼ったのに、表紙画像なしかよ。まったくこれだからマイナー本はよー。

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 表紙がこわいね。内容はというと、前回紹介した古代ギリシア人の生活文化と比べると、学術系っぽいというか(叢書シリーズ的に当たり前か)格段に内容に信頼感がある。(別にいちいち事実を確認したわけではないけど……)何というか、教科書っぽいというか、講義の内容ぽい。『古代ギリシア人」というタイトルだけど、どっちかというと「古代ギリシア社会」とか「古代ギリシア文化」という感じで、社会、文化の大枠を綺麗にまとめてくれている。ただその分読み物としての俗っぽい興味は『生活文化』と比べると劣る。

 社会、経済、政治機構を語るところでは信用がおけるが、文学となるとさすがに門外漢なのか信頼性が落ちる。特に批評めいたところは読むに値しないと思う。文芸批評にに政治とか思想を持ち込んでだめになる典型、という感じ。なので、そのあと美術関係を語ってるところも、事実部分は読めても、批評めいたところは斜め読み、飛ばし読み。

 

 

ギリシア・ローマ神話辞典

ギリシア・ローマ神話辞典

 

 安心の高津春繁ブランド。タカツではなくてコウヅです。

 辞典だから、辞典になっている……。

 確認したなかで面白かったのは、タンタロスーペロプスの末裔、アトレウス、テュエステース兄弟の確執の部分で、それらはホメーロス以後のものだという指摘だった。しかし、そうだとするとアイギストスの「山羊の力」という名前はどこからきたんだろうかね?

 もう一つ、私がこだわりにこだわっている、アイギストスの息子アレーテースについては、「アイギストスの子」としか書かれていない。エーレクトラー、エーリゴネーの項参照とあるが、そこでもアレーテースはアイギストスの子であり、エーリゴネーの兄でしかない。エーリゴネーはアイギストスおよびクリュタイムネーストラーの子だとかかれてあるのにである。

 はたして、アレーテースは、クリュタイムネーストラーの子なのだろうか、それとも連れ子なのだろうか。

 

 5冊目…のこれはニーチェ全集〈第1巻〉古典ギリシアの精神 (1963年)見事今回も挫折。当時のギリシア文献学って超ニーチェマニアじゃないと読む意味ないよね。

 

 

 

ドロテア

ドロテア