人類は如何に神々として滅びるか

『自己が無視されることを無視するという彼等の英雄主義』

泣いた小説

とある業界の片隅に、ひとつの小説が生まれました。小説はブンダンという秘密結社に入りたいと切望していました。ブンダンに入るためには、ブンダン婆(バア)という遣り手婆に紹介してもらわなければなりません。 そこで「政治的に正しい小説です。どなたか…

旅行者

船で海を渡ってきたのだろう #0000ffの晴れ渡ったBlueな空にドット絵の雲が流れチタンの翼をもったカモメがカラーバーの海の上をあやうげに滑空していた 何も知らない懐かしい 来たことのない生まれ育った異国の町で私は 気づけばhighwayを走っている出口の…

「黄金の驢馬(ロバ)」と「クピードーとプシューケー」

黄金の驢馬 (岩波文庫) 作者: アープレーイユス,呉茂一,国原吉之助 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/07/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る 岩波文庫の表紙にある紹介文を全文引用しよう。 唯一完全な形で伝わるローマ時代のラテ…

最近読んだギリシア本いろいろ(3冊目、4冊目)

古代ギリシア人 (叢書・ウニベルシタス) 作者: モーゼス・I.フィンレー,山形和美 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 1989/03/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 3冊目はこれです。ウニベルタスっていうのは「宇宙」(などの)…

最近読んだギリシア本いろいろ(2冊目)『古代ギリシア人の生活文化』J.P.マハフィー

前回脱線してしまって一冊だけになったので、気を取りなおして、最近読んだ古代ギリシア関連本の感想をメモっていく。 古代ギリシア人の生活文化 作者: J.P.マハフィー,遠藤光,遠藤輝代 出版社/メーカー: 八潮出版社 発売日: 1991/12 メディア: 単行本 この…

最近読んだギリシア本いろいろ(一冊目) 『ギリシャ神話集(ヒューギヌス)』とアイギストスの息子

最近読んだ古代ギリシア関連本への感想という名のメモ程度のブログエントリ。 ・ギリシャ神話集(ヒューギヌス) ギリシャ神話集 (講談社学術文庫) 作者: ヒュギーヌス,松田治,青山照男 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2005/02/11 メディア: 文庫 購入: 8…

『狂えるオルランド』

狂えるオルランド 作者: ルドヴィコアリオスト,Ludovico Ariosto,脇功 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会 発売日: 2001/08 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (9件) を見る 欲しかった資料をうまいこと手に入れた。 安くはな…

アフォリズム

【父親が多すぎる】 普通息子は一人の父親をもつ。たいていは、その一人を殺せば満足するのである。けれども彼は業が深くて、もしくは自身を見積もりすぎているために、いくら殺しても殺してもあきたりないのだ。彼には父親が多すぎる。 【確かに非常識】 彼…

オレステイア三部作『慈(めぐ)みの女神たち』アイスキュロス──ギリシア悲劇を読む第五回

登場人物 デルポイなるアポロンの社の巫女 アポロン神 ヘルメス神 オレステース 故アガメムノーン王の息子、母クリュタイメーストラーを殺し、狂って諸国を流浪する。 クリュタイメーストラーの亡霊 復讐の女神エリーニュス(後に「慈(めぐ)みの女神」と変…

オレステイア三部作『供養する女たち』アイスキュロス──ギリシア悲劇を読む第四回

登場人物 オレステース アルゴス王亡アガメムノーンの息子。 ピュラデース オレステースの従兄で親友。 合唱隊(コロス) 王妃に仕える侍女たちから成る。 エーレクトラー アガメムノーンの娘でオレステースの姉。 従僕 王妃の召使。 クリュタイメーストラー…

オレステイア三部作『アガメムノーン』アイスキュロス──ギリシア悲劇を読む第三回

テキストは引き続き人文書院ギリシア悲劇全集 第1巻 アイスキュロス篇より。訳者は呉茂一。 登場人物と前置き 物見の男 コロス アルゴスの長老(おとな)たちより成る。 報せの使い クリュタイメーストラー アルゴスの王妃。 タルテュビオス 伝令使。 アガメ…

「オレステイア三部作」のための、まとまらないまとめ「呪われた一族」──ギリシア悲劇を読む予習編

オレステイア三部作を、乱暴でおおざっぱに簡約してしまうと、このようなまとめになりかねない。第一部では、悪妻による不倫と夫殺し、第二部では、息子による母殺しという復讐、第三部では、母殺しという罪の赦し。しかし、ギリシア悲劇はギリシア神話から…

Youtubeでギリシア悲劇を観る──ギリシア悲劇を読む番外編

オレステイア三部作の「感想文」を書いてからにしようかと思っていたけど、前のほうがいいかと思い直して、Youtubeで観ることができるギリシア悲劇のご紹介。 現代劇として演出され直したものではなく、なるべく当時のものを再現(シミュラークル)しようと…

『ペルシアの人々』アイスキュロス──ギリシア悲劇を読む第二回

登場人物および前置き 訳者は久保正彰氏。 「ギリシア悲劇を読む」と題してブログ記事を書き殴るこのシリーズにおいて、われわれがテキストに選んだ、人文書院のギリシア悲劇全集 第1巻 アイスキュロス篇の二作目におさめされているのは、『ペルシアの人々』…

『縛られたプロメーテウス』アイスキュロス……ギリシア悲劇を読む第一回

を踏まえて、いよいよギリシア悲劇を読む。例によって、人文書院のギリシア悲劇全集 第1巻 アイスキュロス篇から、登場人物を書き写してみよう。 ・登場人物 権力(クラトス)と暴力(ビアー) 擬人化された神格、世界の主神たるゼウスの部下(但し後者は無…

ギリシア悲劇を読む、の序章にして、アイスキュロス篇の序章

「ぎりしあへ行きたしと思へど ぎりしあはあまりに遠し せめては古い巻をくりて きままなる読書の旅にいでてみん」 というわけで、本当にはギリシアにさほど行きたいとも思っていないけれども、悲劇と喜劇をもう一度読み直して、ブログ更新のかたがた記録を…

人類は如何に神々として滅びるか

神話、とよばれるものは、文明の黎明期に誕生する。神話が語る主なものの一つは、世界の始まりについてである。どうして、どうやって、海は生まれ、山が隆起し、大地は豊かに実り、われわれはここに在ることとなったのか。神話は、万物の誕生を、始原を語る。…

バカは「難しいことを簡単に教えられるのが頭の良い人間だ」と考える

われわれ選ばれたる民であるところの大多数のバカは、一般的に、「難問」ということについて、こういうぐあいに考えている。 難しいことを簡単に話せるのが、頭のいい人間だ。 と。 しかし、われわれは頭が悪い、その上教養のないバカなのであるから、本当に…

たまごかけご飯の理想的な食べ方

「B級グルメ」という言葉がいつの頃からか人口に膾炙した。おおよそ、ファース トフード、コンビニ商品、インスタント食品、ファミレス、屋台といったあたりの食べ物を含んで使われているらしい。 比較的安価な現代日本の庶民の食べ物といった定義で大きな…

虫嫌い

虫嫌い 幼い頃自分は虫というものが平気だった。ダンゴ虫という奇妙な多足生物にかなり親しんでいたように思う。岩の陰や茂みの奥のようにじめじめと湿った場所に潜んでいるそれは、手を触れるとくるりと背中を丸めてだんごのようになってしまう。自分はそれ…

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